ぎゅってしてもいいですか。




最近の永澤くんは、あまり教室にいなくなった。



休み時間になるとしょっちゅう抜け出し、帰ってくるのがチャイムギリギリだったり。


朝の登校時間も、いつもより遅かったり。




まるで教室にいたくないみたいな。




────きっと、私の顔が見たくないんだろう……。





そう思うと、なんとも言えない苦しさが胸を支配する。




分かってたはずなのに。




こんなにも、辛くなるのはなんで────?







「……永澤を信じてあげよーよ。絶対詩星のこと嫌いになったりしてない」





南緒は全部知ってる。


永澤くんが教室にいなくなるようになったこと。


そのことについて、私の顔が見たくないから、とか、私が思い悩んでることも────。




だからこそ、余計に気をつかわせちゃってるんだ。








< 364 / 421 >

この作品をシェア

pagetop