ぎゅってしてもいいですか。






「ということで、出場者はのちのち募るから……」




安堵の表情で話を続ける先生。


そんな先生に見向きもせず、あんず先輩は机に落書きしてるし。




「まったく……」



思わずため息。



そしたら、思い出したようにいきなりパッとこっちを向いて。



「お前、絶対でろよな☆立候補しろ☆拒否権なし☆先輩命令だから☆」



えっ、ちょっ、そんな……!!



「うええええええええええええッッッッ?!?!?!?!」



そんなキメキメで言われても……!!!!



「衣装はあたしが作ってやんよ♪」


ニヤッと笑う先輩。


いやいやいや、そーゆー問題じゃ……。


出ない、絶対出ないっ!!



「へぇー……。そんな事言っていいの……?☆」



うわ、やばい……。めっちゃ黒い笑顔……。

拒否したら、殺されること間違いなし……。



「わ、分かりました……。出ます……」



しぶしぶ承諾した。



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