【短編】ご主人様は生徒会長
☆4☆
生徒会のメイドになってから、しばらくが経った。

帰るのはいつも20時過ぎ。
帰りはご主人様が送ってくれる…っていうか、ご主人様お出迎えの車で送ってくれる。

…どんだけお金持ちなんだろう。

生徒会室で生徒会長の手伝いをしながらそう考えていた。
その時、生徒会室のドアからノックの音が聞こえる。


「はいー」


そう言ってドアに手をかけた。


「あ。アホ」


そう呟く生徒会長。
なによ、アホって。


「お邪魔します。 …ひよりちゃん、何その格好」


って、何で満さんがいるのー!?
私は固まって動けなかった。

ヤバイ!こんな格好してるなんてバレたら…ってすでにバレてるけど!


「こ、この格好は…えーっと」


「うちの生徒会メンバーが面白がって着せたんですよ。 なかなか似合いますよね?」


と言う生徒会長。
…間違ってはいないけど。


「確かに似合うね、萌えだね」


…萌え?


「満さん、この格好の事…お母さんには…」


「ああ、言わないから安心して」


ニコリと笑う満さん。良かった…。
お母さんにバレたら、笑われるに決まってるもん。
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