カラコン
向かってる
その言葉から30分
息を切らした彼氏が
アタシの前に現れた
夕焼け通り越して
夜の薄暗い空
「ハァハァ…リカに……アイツになんか言われた?ハァハァ…。」
「ちょっとー。そんな息切らして。少し休んだら?」
「いや、いいから。なんか言われたのか?」
「あ、アタシなんか飲み物買ってこようか?」
「マコっっ‼‼」
アタシの向かいに立つ彼氏が
頼むから教えろと
まだ息を切らしながら
アタシに言う
いつもと違う顔
怒ってるような
困ってるような
そんな見たことない顔
「別れろってさ。」
「…………。」
「アタシみたいにカラコン入れて化粧する女嫌いなんだって?そんなの聞いたことなかったけどさ。」
「…………。」
「あーんな真剣に言われたらさ。こっちもなーんも言えなくてさ。あ、でもめぐみはけっこう言い返してたけどね。いや、アタシも言ったけどさ。まぁ、ね。どーしましょーって感じだよ。」
口がペラペラ滑らかだ
普通なのか
無理してるのか
自分でもわからなかった
「……俺は。」