続・顔で選ぶんじゃねぇー‼︎


『ははっ。めでたいめでたい
よくやったぞ、ソウ

これで人気はもっと上がるだろう』



『ええ、そうですわね

今人気急上昇中のソウさんを手に入れるなんて、ユリやるわね?』



俺のとこの社長とユリのとこの社長が
嬉しそうに笑って酒を飲みながら話をしていた



こいつら……

本当に金にしか興味ないんだな



俺はそんな社長二人を冷ややかに見ていると、ユリが俺の手を握ってきた



「ん?どうした、ユリ?」



「な、なんか……
今だに信じられないの…

ま、まさか総夜が私と付き合っていることを世間に公表してまで…
私のことを想っていてくれたなんて…」




ユリは俺の手を強く握りしめ、複雑な表情で俺を見ていた




「だから、言っただろ?
俺は別に、この業界に興味ないんだ

俺の人気が下がろうが上がろうが
どうでもいい

ただ、俺は…
自分にケジメをつけただけだ」




ソウがユリとの交際を発表して世間から嫌われようが好かれようが、どうでもいい


ユリを悲しませる方が俺は辛いから
ユリが安心するように交際を発表しただけだ




「私、ソウのファンから恨まれちゃうかも…」



「俺だって、ユリのファンから恨まれるだろうよ…」




ユリも彼女にしたいランキングで一位を取っているヤツだから…


男に恨まれるだろうなぁ……


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