続・顔で選ぶんじゃねぇー‼︎


『そ、ソウ…っ!』




ファンは驚いて、頬を赤く染めながら固まっていた




「俺は、君たちファンのみんなにはスゴく感謝しています
君たちのおかげで、今の俺がいるようなものですから…

だけど、俺を想ってくれているなら…
俺の想っている人を困らせないでください

俺はいつものように優しく迎えてくれる
君たちがスゴく好きですから…
こういうことはやめて、また俺を迎えてくれませんか…?」





ソウは優しく、いつもの笑みでファン一人ひとりの顔を見ながら言った

ファンは最初悲しい顔をしたあと
ソウの言葉を聞いて考えを直したのか
私に謝ってきた




『ソウに好かれて悔しかった』
『妬んでしまった』など自分の考えていたことを話してくれた





私はそんなファンにソウみたいに優しく微笑んで、これからもよろしくお願いしますと言った


ファンは涙を流しながら帰って行った





「心配して来てくれたの?」



「まあな…

俺のファンだし、このままじゃダメだと思ったからな…」




総夜は照れ臭そうに頬を指で、かくと
帰って行ったファンを見て言った





「ホントは自分の本性出して
ファンを無くそうと思ったんだが…

ユリが本性は出すなって言ったのを思い出して止めたんだ」





私はソウの言葉を聞いて危ないとこだったと思った



< 9 / 26 >

この作品をシェア

pagetop