♡放課後みすてりあすいーつ!♡











時は数分前に遡り、時音と美色と綺鳴が盗み聞きをした直後、美色が何か分かった時。



「え?燕くんが弥彦くんに恋してる!?」

「うん」

「えっ……でも、二人共男の子だよ?」

「だからだよ。燕くんは姫宮グループの跡取り予定でしょ?」

あ……

そう考えると、ちょっと話が見えてきたかも。

「つまり、グループを続ける為にお嫁さんを貰って、子供を作って、またその子供を跡取りにする為に、女性と結婚しなくちゃいけない立場」

美色が推理を続ける。

「なるほど、それなのに好きになっちゃったのが同性で、それで悩んでたって感じ?」

あの燕くんなら充分に考えられるかも。

中性的な美人だったし、自分と対照的なバスケ部の弥彦くんに惹かれたんだろうね。

「多分、真面目で優しい燕くんの事だから、お家の事を考えるのと自分の恋愛の事で板挟みになって、精神的に不安定だったんじゃないかな?」
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