期間限定恋愛事情
なんて自分の中で理由をつける。
本当は祭りとかは気合い入っちゃうタイプってだけなんだけど。
男の子と2人は確かにドキドキだけど、加藤となるとそのドキドキも半減しちゃう。
完全遊びって分かり切ってるから、恋のかけひきとかができないもん。
なんて恋愛上級者みたいなことを考えてみたり。
『着いた』
そんなバカなことを考えている間に加藤からのラインが届く。
加藤とはこの契約を結んだ時に連絡先を交換した。
短い文に焦りを感じる。
『ちょい待ち』
それだけ送り、大急ぎで家を出る準備を済ませた。