幼なじみの罪ほろぼしと恋心
「あの……本当にごめん。私が無神経過ぎました」


罪悪感に耐えられず頭を下げる。


その後沈黙。

突然の沈黙が疑問でそっと顔を上げて見る。


するとさっきまでの悲しい顔はどこへやら、にっこりと機嫌の良さそうな大樹と目が合った。


「……大樹?」

「酷い事したって思ってる?」

「え?……うん思ってるよ。ごめんね」


素直に言うと、大樹は少し身を乗り出して言う。


「じゃあ、お詫びしてくれる?」

「お詫び? うんするよ。私に出来る事なら何でも」

「じゃあ明日付き合って」

「明日? 付き合うって何に?」


首を傾げ言うと、即答された。


「デート」

「ええっ?……無理無理!」


何で私が大樹とデート? 有りえない!

でも大樹は私を追い詰める様に言う。
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