幼なじみの罪ほろぼしと恋心

「先方は年内その日しか空いてない。不満そうだけど仕事だから仕方無いよな?」

「……」

「まさかイベントに浮かれて仕事をおろそかにはしないよな?」

「……そんな事しません。分かりました、他の仕事は調整します」

「そう。時間は16時からだから」


須藤さんはそう言うと自分の席に戻って行った。


私はがっかりと項垂れながらスケジュールを確認した。

仕事的には問題ないみたい。


でもクリスマスイブに須藤さんとふたりで外出だなんて……ああ最悪。

しかも若生屋さんって結構遠いんだよね。確か茨城だったような……。
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