幼なじみの罪ほろぼしと恋心
2
午後8時15分。
ようやく今日の仕事が終った。
二日分の仕事をこなすのはやっぱり大変。
普段あまり残業をしない私にしてはかなり遅い時間ですっかり疲れてしまっていた。
足元のボックスに入れて有るバッグを出し、脇机に仕舞って有った財布とかスマホを入れて行く。
ふと気になってスマホを確認すると、何件かの着信が入っている。
「あ……大樹だ」
今まであまり電話はしてなかったんだけど……これってやっぱり私達の関係が変わったって事だよね。
嬉しくなって急いでフロアから出て廊下で電話をかける。
少し待っただけで大樹が出た。
「花乃?」
低く艶やかな声が聞こえて来る。
「大樹、ごめんねさっき電話に出られなくて」
「いいよ、仕事だった?」
大樹の声は凄く優しい。
「うん。今終ったところなんだ」
「大変だったな。もう帰れる?」
「うん」
「じゃあ一緒に帰ろう。俺ももう出られるから」
「え、本当に?」
「ほんと、10分後に下で待ち合わせよう」
「うん!待ってる」
まさか大樹とこんなに直ぐに会えるなんて。
嬉しい! 残業疲れなんてどこかに行ってしまったみたい。
急いでトイレに行き簡単にメイクを直す。
それからエレベータで1階に降りロビーを突っ切って正面玄関から出ると、朝と同じブラックコートの大樹が出迎えてくれた。
ようやく今日の仕事が終った。
二日分の仕事をこなすのはやっぱり大変。
普段あまり残業をしない私にしてはかなり遅い時間ですっかり疲れてしまっていた。
足元のボックスに入れて有るバッグを出し、脇机に仕舞って有った財布とかスマホを入れて行く。
ふと気になってスマホを確認すると、何件かの着信が入っている。
「あ……大樹だ」
今まであまり電話はしてなかったんだけど……これってやっぱり私達の関係が変わったって事だよね。
嬉しくなって急いでフロアから出て廊下で電話をかける。
少し待っただけで大樹が出た。
「花乃?」
低く艶やかな声が聞こえて来る。
「大樹、ごめんねさっき電話に出られなくて」
「いいよ、仕事だった?」
大樹の声は凄く優しい。
「うん。今終ったところなんだ」
「大変だったな。もう帰れる?」
「うん」
「じゃあ一緒に帰ろう。俺ももう出られるから」
「え、本当に?」
「ほんと、10分後に下で待ち合わせよう」
「うん!待ってる」
まさか大樹とこんなに直ぐに会えるなんて。
嬉しい! 残業疲れなんてどこかに行ってしまったみたい。
急いでトイレに行き簡単にメイクを直す。
それからエレベータで1階に降りロビーを突っ切って正面玄関から出ると、朝と同じブラックコートの大樹が出迎えてくれた。