私は先輩の浮気相手。
しゅうStory 2

「嘘が上手な俺」






―しゅうStory*




「……しゅう」



かすみのいなくなった部屋で、俺は母さんが来たのを確認する。


「何だよ…」


「嘘、ついていていいの?

お母さん大変だったのよ。普通に演じるの。

今すぐにでも言いたかったわ」


「……言うなよ。ぜってぇ」


「それがしゅうの答え?」




俺は一瞬だけ、動きを止めた。

でもすぐに笑顔を見せる。



「あぁ。これでいいんだ。中学校のあの日、俺は嘘つきになったんだから」




誰にも言えない、俺と家族だけの秘密。


それは死んでもかすみには言えないことだ。


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