私は先輩の浮気相手。
先輩Story 6
「一瞬の思い出」
―かすみStory*
隼人に勇気を貰って、先輩に思いを伝えることにした。
あのベンチのところに戻ると、先輩1人でいた。
「あれ、先輩…唯は?」
「あぁ……彼を探しに行ったよ」
先輩、上手く笑えてない――…。
あたしが隣に座ると、先輩はあたしを急に抱きしめた。
「先輩っ……?」
「ごめん、少しだけこうさせて…」
震えてる――…。
あたし、やっぱりこの人の傍にいたいよ。
たとえ、1番になれなくてもあたしは先輩が好きなんだ―……。