私は先輩の浮気相手。
さっき止まったはずの涙が、また零れだす。
だって。
ずっと夢見てたから。
あたしは自己犠牲になってもいいから。
先輩を応援するって、決めていたから―。
「あたし...先輩とずっといたいです....」
視界が先輩だけになる。
「勿論、俺もそうだよ―」
2回目のキスは、涙の味がした――。
「かすみちゃん。この続きは、今日の午後の生徒会で言うから」
「え...先輩何する気ですか?」
「仕返してあげる。彼女たちをね」
少し意地悪そうな顔をした先輩。
何だか悪い予感、する―…。