私は先輩の浮気相手。
「あ、れ。先輩…?」
「あ。起きちゃった?」
寝起き可愛いなぁ。
「って、何でいるんですか?」
あ。
冷たくなった。
「起こしてくれたっていいじゃないですか」
むすっとしてる彼女を見て、
自然と笑っていた。
「え、何で笑うんですか?」
「ううん。くるくる表情変わっていいなって。
ねぇ、かすみちゃん」
俺が少しだけ真剣そうに言うと、彼女は睨んできた。
「用件はなんですか?」
「ふ。つれないとこも可愛いよ」
「…」
「俺の浮気相手になってよ」
俺、また馬鹿なこと言ってるかも知れない―。