私は先輩の浮気相手。






「や、やっぱ俺留年して...」


「ダメですよ。先輩!

折角就職受かったんですから」



あたしが困ったように言うと、唯が見かねて。



「うちらが引き継ぐので大丈夫ですって。

先輩はうちらが生徒会になれるように、説得してくださいよ!」




「...それもそっか。

その代わり、かすみちゃん」

「はい?」


「週に6回は会うこと。

あ、でも7回でもいいんだけど」


「いや、先輩...お仕事頑張ってください」


「とりあえず俺はすぐに会いに行くから!

じゃあちょっと待ってて」




慌てて駆け出した先輩に、ため息を零す。


「先輩って何でもありだよね...」



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