私は先輩の浮気相手。






「しゅう……、あたしやめる」


「ん?」





「あたし……しゅうと付き合うのやめる。


もう…傍にいないで」




乾ききったしゅうの瞳に。

壊れた心に。



あたしの声は、もう届かない。



あの中学時代にはもう戻れないんだ。




「ばいばい、しゅう」


「は、そんなん俺が許さねぇから」





ぐいっと腕を引っ張られて、しゅうに押し倒される。


「しゅ」



「俺がこんなんなったの、かすみのせいだろ?」


< 85 / 329 >

この作品をシェア

pagetop