野いちご学園~災鬼新~
「新!早く!!」
「…早くじゃねーよ。何でそんなに急いでるんだよ?」
「いいから早く!!」
「だから何でなんだよ…」
私は桜木さゆみ-サクラギ サユミ-、高校2年生。それと今一緒にいるのは幼なじみの災鬼新-サイキ アラタ-。私たちは今急いで帰宅しています。
「さゆみ、そんなに急がなくてもいいじゃねーか。せっかく午前中で授業が終わってんだから、寄り道がてら遊びに行こうぜ。」
「分かってる!」
「だったら…」
「分かってるけど、遊びに行く前に家に行きたいの!」
「家に行くんじゃなくて、家に帰るんだろ?」
「う……そんなことイチイチ拾わなくていいの!!」
「…はいはい。」

____________

ガチャ。
「お待たせっ!」
「マジで待った。」
「もうっ!そんなこと言わないでよ!」
「はいはい……で?」
「ん?」
「何か忘れ物してたんだろ?」
「うん!えっとねー…♪」
「?」
「…はい!ハッピーバレンタイン♪」
「っ!?…な、……何だよ急に…っ…今日、そんな日じゃない、だろ…?」
「うん、そうなんだけどね。実は昨日練習がてらに作ってみたんだけど思いのほかすごく美味しく出来てね、それで早く新に食べてほしくて朝会って渡そうと思ってたんだけど忘れてきちゃって渡せなかったんだ。だからこれ、良かったら食べてくれる?」
「…………」
「…新?」
クシャ!
「わっ!急に何??」
新はいきなり私の髪をクシャクシャにしてきた。
「…………くそ…急に可愛いことするんじゃねーよ……」
「え?何か言った??」
「……何もねーよ!ほら遊びに行くぞっ!」
「えー!先にチョコ食べてよー!!」
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