甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
「そんなに頭を振って、目がまわったりしないのな?」

振り返ると、少し離れた所に宮澤さんがいた。

「宮澤さ…課長!」

「クスッ…無理に"課長"付けなくていいよ。どうしたの?何かあった?」

…香水の香りの記憶が蘇る。

「いえいえ、語るほどのことではないですよ〜」

私に近付いてこようとした宮澤さんから逃げるように、ちょうど来たエレベーターに乗り込む。

「失礼します!」

私のフロアは下なのに、上の階へ行くエレベーターだった。

(感じ悪かったかな…8階の社食で頭冷やしてから戻ろう)












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