甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】

仕切り直し

宮澤さんと約束した土曜日が来た。

『14時頃に迎えに行く』

この前の会議室の続きをするんだろか

キスも久しぶりだし、大人のキスもしたことがない。

何よりも、それ以上のことって未知の世界だ。どうしたらいいか分からない。

友だちにだって、聞きづらい。

うーん。悩んでるうちに、いつの間にか寝てて、今に至る。

服装も、カジュアルにするか、キレイめでいくか…たくさん悩んで、ベーシックなオレンジ色の膝丈フレアスカートに、トップスは、ケーブル編みの薄手の白いニットを選んだ。
オレンジ色のローヒールのパンプスを履く。
いつも肩まで緩く巻いてる髪型は、今日はトップを編み込み、左側にまとめた

ドキドキドキ…

ピンポーン

来た!…ドアまで駆け寄りたい気持ちをがまんし、足音があまりしないようドアスコープで確認する。

宮澤さんだ…本物だ!

ドアを開けながら、「おはようございます」

「おはよう」

ニッコリ笑う宮澤さんは、今日も爽やかだ。

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