恋の魔法と甘い罠～おまけSS

「晴希さん」


「ん？」


「好き……大好き」



そう言って目の前の胸に飛び込む。



「おっ、と」



そう言いながら支えてくれた手は……。



「やっ、ちょっ、晴希さんっ!?」


「ん？」


「『ん？』じゃないっ！」



またスカートの裾から滑り込んできたから、ぱちんっと叩く。


「いてて」と大袈裟に言いながらもぎゅっと抱き寄せて、そのまま顔を覗き込んできた。



「俺も、好きだよ」



そのまま距離を詰めてちゅっと口づける。


一度離れたけれど、至近距離でふっと瞳を細めながら微笑んだ晴希さんはまた唇を重ねてきた。


すぐに唇を割って滑り込んできた舌は容赦なく咥内を侵していく。


このあとまた抱かれてしまうんだろうか、そんな考えが脳内を駆け巡る。


それでも晴希さんから与えられるキスに夢中になりながら晴希さんにしがみつく。



今日は朝からこんなことばかりだけれど、バレンタインの朝くらい甘い時間を過ごしてもいいよね？




fin.