恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「ちょっ、暴れるなって!」



あり得ないことを言われたから「おろして」と言うように手足をバタバタと動かすあたしに、和泉さんは慌てたようにそう言ったけれど、



「だって……」



一緒に入るなんて絶対に無理なんだもん。


だから尚も抵抗するように体をバタバタと動かしているあたしに、和泉さんは静かな声を落とす。



「落ちてもいいの?」


「……よくない、です」



あたしがそう言うと、和泉さんは目を細めながら口許を緩ませる。



「大人しくしてろよ」



そしてそのままあたしから視線を外して、脱衣場の方へ向かった。



「ちょ、ちょっと待ってください!」



落ちるのは嫌だから抵抗はしないけれど、一緒に入る気はないからそれを止めようとする。
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