恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「早く玲夢に会いたくなっただけ」

「…………」


俺の言葉に、玲夢は瞳を大きく見開いた。


「えっと……そう言ってくれるのは嬉しいけど、凪さんとはなかなかゆっくり会えないでしょ?」

「まあ……」

「あたしとは毎日会えるんだから、今日は凪さんを優先しなきゃ」

「そうなんだけどさ」


尤もなことを言われて、返す言葉が見つからない。


「凪さんは、きっと晴希さんともっとゆっくり飲みたかったと思うよ」

「いや、凪も早く彩葉ちゃんに会いたいっつって帰ってったよ」

「ええっ!?」


凪まで……とは、予想もしていなかったのだろう。

玲夢は大きな声をあげた。

でもすぐに我にかえって、子供たちが寝ている部屋に視線を向けながら口許に掌を当てた。
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