恋の魔法と甘い罠~おまけSS
この距離は晴希さんを身近に感じられるから凄く好き。


頬を緩むのを感じながら、晴希さんが言ったことについて考えてみる。


確かに今、晴希さんは仕事が凄く忙しいから、ここのところずっと残業続きだし、休日出勤もしている。


その上、出張までよく入るからほとんど会えない。


だから本音を言うと、最近はめちゃくちゃ寂しい。


今日だって、こうやってゆっくり過ごすのは二週間ぶりだし。


今日が来るのをずっと楽しみにしていた。


それは晴希さんも同じだったようで。


あたしがこの部屋に足を踏み入れるなり、ぎゅっと抱き締められ、熱いキスをされた。


けれど、付き合いはじめてやっと一ヶ月が経ったところ。



「早くないですか?」


「ん?」


「まだ一ヶ月しか経っていないのに……」
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