運命の出会いって信じますか?
16
真美が楽しみにしている月に1回化粧品が配達される日。

いつもはそんなに気にかけても居ないのに、真美のおかげでついつい気になってしまう。

真美との話のネタに年齢ぐらい聞いてみるかな…。

こんな事を考えている私はやっぱり歳は取った事を認めざるおえない。

変な所でずうずうしくなってきている。

「宅急便です。」

そんな事を考えていると、いつものあの声が聞こえてくる。

「はーい。」

私はいつものように玄関に駆け出す。

今日はちゃんと化粧もしたし、隙は無いはず。

きちんと身支度をすれば、私も素敵なお姉さんなんだから。

そんなばかばかしい事を思ってしまう自分に、頭を振って苦笑いをする。

「今日はちゃんと化粧しているんだ。」

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