運命の出会いって信じますか?
26
1時間ほどの残業を終え、スーパーに寄る。

いつもから考えたら、何と短い残業時間だったんだろう。

私が家に戻ると、7時を過ぎていた。

いつもならまだまだ会社に居る時間だ。

私は慌ててキッチンに立つ。

「今日は和食だ。」

そうぶつぶつ言いながら、私は夕飯の支度にかかった。

「間に合うかな。」

そんな事を言いながら、英輔が帰って来るのが待ち遠しい。

浮かれてうっかり包丁で手を切ってしまわない様に気をつけなくちゃ。

ピンポーン。

「あれ?」

私は手を止めて、玄関へ走って行く。

もしかして…。
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