恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「はい、何かあったら相談します」



あたしがそう言うと紗羽さんも悠亜さんもほっと息をつく。


あたしのことをほんとに心配してくれているんだなと嬉しくなった。



「ただいま」



そんなときに部屋のドアが開いて入ってきたのは、紗羽さんの旦那様の蓮くんで。



「あ、おかえり!」



そう言って立ち上がった紗羽さんの後ろから、



「お邪魔してます」



と頭を下げる。


初めて蓮くんに会ったときは、とても大人びていて落ち着いた雰囲気を纏っている人だから、紗羽さんより年下だと聞いていたとはいえ、見た目的にはもっと年上の人だと思っていた。


けれど実際は、紗羽さんの年下どころか、あたしよりも年下だということを知って、めちゃくちゃ驚いてしまった。
< 24 / 491 >

この作品をシェア

pagetop