恋の魔法と甘い罠Ⅱ
“うちに来る?”


「え」


“一人じゃ不安でしょ?”


「で、でも……!」



琉生もいるんでしょ?


そう問いかけようとしたあたしの声を遮るように彩未が口を開く。



“今夜はわたし一人だからおいでよ”


「……いいの?」


“いいに決まってるでしょ”



くすくすと笑いながらそう言ってくれた彩未に、また押し寄せてくる涙を必死に止めながら「今から行くね」と答えた。



その夜は彩未と飲みながらたわいもない話をして、いつの間にか眠りに就いていた。


こうやって寄りかかれる場所があるって本当に心強い。


あのまま一人でいたらどうなっていたんだろうと思うもん。
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