血塗れの廊下【短編集】


「えー? これって凄くない?
  もしかして次は今日鼻血出した男子の後ろの席の

 羽生さんが鼻血出すとか?」



一人の生徒はそう呟いた。

次の日、その生徒の推理はズバリ当たっていた。



「まじかよ…何これ?」

「ちょっと怖いね…」

クラスの皆々は言う。


そんな感じで、一ヶ月が経つ…一ヶ月の内に
次々と列順に皆、鼻血を出していった。


そして今現在、最後の列になった。


その列の最後は僕。



< 2 / 27 >

この作品をシェア

pagetop