Engage Blues





 いつも、同じ罠に嵌まってる気がする。
 こうして自分から行動をキャンセルすることで、わたしから了承を得られたと解釈してるみたいだ。

 現に、再び顔を上へと向かされ、唇を重ねられる。
 繋がりを深くされ、息もできないほど、中を貪ってきた。


 一瞬前とは違いすぎる性急なこの態度。幾度となく遭遇しても全く慣れない。

 攻防する気力すら奪われ、足腰に力が入らない。
 自然の流れとして、あっさり慶さんに寝室へと連れ込まれてしまった。










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