社長の溺愛
早速、人事部に行って「麗美」って言う子をさがしましょう

たしか、パパさんが呼んでたもの




あったわ
山口 麗美 まったくの日本名ね

住所はっと
あら会社の近くの一等地でコンシェルジュ付マンションねぇ
さすがお嬢様ねぇ

まぁ、英語は話せるとしてもフランス語ドイツ語、スペイン語も話せるのねぇ

何気に頭もいいのねぇ


で、そんな彼女がなぜ総務課に?

海外事業部もあるのに...?


仕事態度が悪いのかしら?


これは、聞き込みね♪



まずは、海外事業部へ
「平山君~どう?頑張ってる?」

「ポーラさんっ、はい頑張ってます!」


「ねぇ、総務課の山口さんってどんな方?」

「山口さんですかぁ~あっ、ダサい眼鏡の.... 全く話したことないので分かりません」

「この部署には居たことないのぉ~?」

「いたことあるわけないじゃないですか! 資料とか持ってくることはあっても」

「そうなのねぇ~分かったわ、ありがとうぉ バァーイ」


何ヵ国語も話せるのに、ここには居たこともないのね

ってことは、ずっと総務課に?

次は....

「あらぁ~部長、お元気かしらぁ」

「おや、ポーラさん、お元気ですよ」

「ねぇ、そちらの山口さんてどんな方なのかしらぁ~? 」

「山口ですか? 今どき珍しいぐらい優しくして仕事も出来る、そんな子ですよ」

「部長なら、ご存知かしらぁ
その子、何ヵ国語話せるか?」

「ポーラさん、なぜその事を?」

「私もずっとこっちにいたいけど、いつまでいれるか分からないのよ
だから、もう一人拓也の秘書にって思って探してるよの」

「あーそれで、英語スペイン語ドイツ語フランス語だったかな? 気配りも出来るし優しい子だよ」

「ただ、いいとこのお嬢様らしく前社長に、あまり濃き使わないでくれって、親御さんから連絡がきたみたいなんだよ」


「だから、総務課にはいぞくになったわけねぇ~納得」

「本人はその事を知ってるの?」

「いや、会社で知ってるのも前社長と人事部部長と私だけだ」

「部長は親御さんのこと知ってるのぉ?」

「さっきも言ったでしょう、何処かのお嬢様って、それに、知って得するものじゃないでしょ、 トップシークレットの内容なんか」

「そうよねぇ~、でも秘書に欲しいのよ どうしたらいいかしら?」

「前社長に、確認してみるといいよ、息子の拓也君付だし、才能があるのにずっと総務課だと、可哀想な気がしてたから僕からもお願いするよ」

「わかったわぁ~確認してみるわぁ
本人には、この話しが出ている事は内緒にしておいてねぇ~」

「よろしくお願いします」


はっ、はぁ~ん。能力はあるけど溺愛パパが娘を忙し部署にはさせたくなかったのね!


さっ、前社長に聞いてみよっと♪
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