その瞳をわたしに向けて

「遅いよ、美月」

PM7:15 待ち合わせの時間を過ぎていたため、既に目的の会場にいた瑠璃子

松田には合コンだと指摘されたが、否定するのも面倒くさかったからいちいち言い返さなかった

決して合コンではい。異文化交流会って感じなのか?

男女共に年齢、人種、職業関係なく集まるちょっとしたパーティーみたいなもの。
他とちょっと違うのは、普通の会社員ではなく、ほとんどが経営者側の集まりだというところだろうか


とは言え、ある意味出会いを求めにやって来ている人がほとんどなのも否定出来ないが………

ヒールを履くと身長が175㎝にもなるアジアン美人で大手企業の社長の子息と婚約中の彼女

その瑠璃子の隣にいれば自然に人が集まってくる。


「始めから言うのもなんだけど、やっぱり慣れないかなこうゆう集まり……」

「まあまあ、仕事関係の人も何人かいるのよね、顔売っときたいじゃない」


服のデザイン事務所にいる瑠璃子の周りはやっぱり華やかだ
美月の知らない仕事ワードが男女問わず飛び交っている


その輪の中から抜け出すと今度はシャンパングラスを持って肩書きの書いた名刺を渡してくるスーツ軍団に囲まれた


愛想笑いもだいぶ慣れてきた

彼女がたまに私をこういったパーティーに誘うのは、定期的に私の近況を知る為だって事もわかってる


美月の大学時代からの親友の瑠璃子

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