そして星は流れて消えた
後編

星空を好きになったきっかけは、小学校の遠足で行ったプラネタリウムだった。

あまりにも綺麗で感動し、まだ小さい私には衝撃だった。

それから私は毎週日曜日になると、プラネタリウムに連れていってと両親におねだりした。

そして中学生になった私は、写真部に入り星空を撮るようになった。
最初はデジタルカメラしか買ってもらえなくて、お小遣いを貯めたら一眼レフを買うぞと小さいながら思っていた。

でも都会の星空は、ビルの明かりにかき消され綺麗に見えなかった。

しかし中学を卒業を前に、母親の両親が体調を崩した。
一人っ子の母親は看病をするため、私が中学を卒業すると私たち家族はこの海沿いの街に引っ越した。

いままで仲良くしていた友達と離れるのは不安だったけれど、不安以上に喜びのほうが大きかった。

だってここは、星空が綺麗に見えたから。
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