彼が嘘をついた
恋する日々と初体験
翌日、朝7時にベットから起き上がると、カーテンを開けてベランダへと出た。

…うん。今日もいい天気になりそう。

そんなことを確認して部屋に戻ろうとすると、隣の部屋の五十嵐くん…じゃなく、隼人くんと目が合った。

…パジャマのままで髪も整えてないし、すっぴんだし…恥ずかしい!

「おはよう遥」

彼もベランダへ出てくると、私にそう声をかけて来た。

「おはよう、隼人くん」

ちょっと緊張しながら答えた。

「…うん。
名前で呼んでくれるのは嬉しいけど、"くん"はいらない。"隼人"でいいから」

「…あっ、えっと…。
次からは、そう呼べるよいにするね」

「あぁ…。
楽しみにしてるよ」

「……………」

「…それより、今日は予定ある?」

「…特にはないけど。
あっ…!食材がないから買い物は行くよ」

「そっか。
…じゃあさ。荷物持ちするから、その前、俺に付き合ってくれない?
…ランチは奢るから」

「いいけど…、どこに行くの?」

「んー。大樹と公園でバスケの練習。
来月、佐倉食品と朝日製粉とのバスケ大会があるからさ。
やるからには勝ちたいじゃん。
遥、応援に来てくれるよな?」

「うん、分かった。
当日、応援に行くし、今日も付き合うよ」

「ありがとう」

それから私たちは時間を決めて、それぞれ部屋に戻った。




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