HEART【執筆中】
* * *

食べ終わって、部屋に戻ると、愛歌からの頼み事を思い出した。


「ねェねェ、智広??」



「んー?何ぃ??」



「あのさぁ・・・、今日愛歌が言ってたんだケドね?ナオのサインが欲しいんだって。」


「ほぉ───。“もらってきて”ッて??」



智広がコッチを向いて言った。



「うんー。でも、出来ればッて言ってたよ」



「ん────。どうだろうね、直哉は、ファンわ平等だカラね」


直哉君は・・・ッて事は、智広は違うのかな??



「・・・智広は、平等ぢゃないのー??」


素直に聞いてみたら、ちょっと意外な答えが返ってきた。


「うんー。だって、平等だったら、亜姫の家来れないもん☆」



そッかー。



あたしもママも、智広ファンだからね。



でも、なんか、


“特別”


ッて言われたみたいだね。



嬉しいなぁ。




「・・・亜姫ッてさぁ、Pacificの中だったら、誰がスキなの??」



しばらくの沈黙の後、智広がまた意外な事聞いてきた。



誰ッて・・・・・・
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