隣の席の及川くん。
そんな彼を見ているのではなく
目をつぶって式が始まるのを待っていると


『それでは、入学式を始めます』

と、教頭らしき人が舞台に立って式を始めた

式はスムーズに進み

『では、新入生代表。鈴木美華さんお願いします』

と言い舞台から教頭は降りた


シーンっとした空間に

「はい。」

と返事をした私の声が響いた。席を立ち舞台に向かってあるいていると

『何あの美人!』
『まって。あの容姿で学年1位の座にいるの!?』

静まり返った体育館だったはずが
そんな会話でざわつき始める



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