黄金と四聖獣
「???」
シオン様は頬を抑えながら頭の上に大量の?を
浮かべて鷹を見る。
鷹はというと、さっさとシオン様の腕から
飛び立って、私の肩に戻ってきていた。
「…シオン様、前も野良猫に猫パンチされてたし、懐かれないタイプなんですね」
「エーラ、傷口に塩塗らないで…」
しくしく泣きながら肩をすくめるシオン様を
放っておき、私は鷹に向かって
「今のは、一緒に来るということ?」
と聞いた。
すると鷹は、こちらを賢そうな瞳で見つめて
からピィーっと一声鳴いた。