本が大好きなんです。
本が好きでなければ、この子は生まれてこなかったかもしれない。

彼が図書委員じゃなかったら、その時もまた違った道を歩いていたかもしれない。

私は本が好きでよかった。

彼が図書委員でよかった。


「ねぇ、ーー君。幸せになろうね。
悲劇になんてならないように、とびっきりの喜劇にしようね。」

「うん。僕達で作り上げていこうね。」

私たちは本と我が子を見ながら微笑んだ。
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