意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
更衣室でさっさと着替えて、教室前の廊下でつっ立っていると、続々とクラスメイトが集まってきた。

「よ~、高橋」

「お、いいなぁ、俺も仮装したかったかも」

裏方の高橋は、普段の制服で現れた。
その後ろから、続々とお化け達もやって来る。

そのお化けに紛れて、黒い魔女と白いゾンビの姿が見えた。

「よう、立花、中川」

「おはよ、ところで瀬田、なにその格好」
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