意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
美空の告白
体育館裏から外に出たところで、美空がハッと我に帰った。
手を繋いで歩きながら、後ろでもじもじとしている。
着替えるために、教室を目指す薄暗い通路。
美空が転ばないといいんだけど。

「あの、あのね、瀬田……」

「なに? 美空」

「好き……だよ?」
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