エリート上司と秘密の恋人契約
だから、話しづらくてもちゃんと話さなくてはいけない。


「ええっ? ちょっとー、何でそんなことになっているのよ」


さやかさんに予想通りの反応をされて、苦笑した。私は昼ご飯のカップラーメンを無言ですする。


「そうだよ、何してるんだよ」


なぜかまた小沢まで一緒に食べていて、さやかさん同様に私を非難する。

1日だけの恋人なんて、理解出来る人はそういない。

私も理解出来なかった。だけど、和真のそばにいたかったから、了承してしまった。どんな形であろうと和真と一緒にいたかったからだ。

私が決めたことだから、文句を言わないで欲しい。


「美弥はそれで本当にいいの?」


「そうだよ。また別れて、それでいいのかよ」


「仕方がないなと思ってる。約束はしてもらえなかったけど、あと半年待つつもり」


「待つのかよ?」


不機嫌だった小沢がさらに不機嫌になる。かわいい顔の小沢はどこにいった?
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