エリート上司と秘密の恋人契約
漏れる吐息にあがる息。和真に触れられる部分のすべてが熱くなり、私は不覚にも乱されてしまう。

私と同じような熱を和真からも感じて、しがみついて、自分からも求める。

和真の息もあがっていて、肌が汗ばんできているのを感じた。


「美弥……好きだよ」


普通なら喜ぶべき愛の言葉を囁かれるが素直に受け止めてはいけない。受け止めたら負ける。

そう思っていたのに思わず口から出たのは……


「私も好き」だった。


盛り上がっている行為の最中だったから、流されてしまい、つい抑えていた気持ちが出てしまったが、訂正することも出来なく、ただ抱かれた。

優しく抱く和真を愛おしく思い、果てる直前に私からキスをねだった。「好き?」と聞かれ「好き」と答え、優しく髪を撫でられて、気持ちの良い眠りについた。

遠のく意識の中で、負けないと誓ったのにと思いながら……。

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