声が聞きたくて
さっきの駅前よりも、賑わっている街
前なら、億劫なことも多かった
けど今は違う
たぶん、それは声が出るってだけで
かなり自信がついたからだろう
「矢沢さん、一人で行ってくるから、あのカフェで待ってて」
私を一人にさせるなんて
今まではなかった
……そうか、リハビリ。
たぶん、私はあの施設から出る日が
近いんだと思った
『わかりました!さっき買った本を読んでますので、ゆっくりしてきてください』
そう言って、松さんと別れた
松さんに言われた通り
カフェへと行き、
さっきランチを食べたばかりなのに
ケーキセットを頼んでしまった