声が聞きたくて


「一人で大丈夫?」



『はい、大丈夫です』



「一緒に行こうか?」


『松さん、大丈夫だから……』



いざ施設から出ると
松さんは予想以上に心配してくる


施設から出て、明後日から働くお店に挨拶をしに行く予定

松さんは一緒に行くと言いだして
今は説得をしていた



「じゃ…わかった。なら、これ」


そう言って私に封筒を渡してくれた

ん?なに?不思議に思いながらも
封筒を受け取る



「手紙。今日の夜に読んで。部屋でゆっくりよ?昼間に読んだらダメよ」


多分、泣いちゃうから


そう言った松さんの瞳は潤んでいた
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