声が聞きたくて
階段を上がっていく
3階だからすぐだ
そしてドアの前にきて気がついた
鍵、貰ってない
はぁー…なにやってるんだろ。
当然、ドアノブを回しても開かない
真純さんのところへ戻れか…
そう思った時、あることを思い出した
もしかしたら……という
可能性が低い、あることを。
私は鞄の中から、ある物を取り出した
雅人さんのマンションの鍵
合うはずが無い
そんなのわかっている
わかっているけど
試したいって気持ちがあった
鍵を指す……
えっ……入った
えっ?……回った……ガチャン
鍵が解除された音に
今更ながら、焦っている自分がいた