声が聞きたくて
『声……出せなくなった訳、知ってます?』
私はわかりやすく、ゆっくり……
自分を落ち着かせながら、話す
「声の理由……。うーん、精神的なものでしょ?」
うん、オブラートに包めばそうだ
『たまに……男の人が犯人と重なるんです。いるはずがない犯人が……。それが……秋庭さんと被ってしまって……』
そういうことか……と
三代店長は納得した様子
「秋庭店長に、何かされた?」
何か……
されてない。
ううんと首を振る
『ただ……もう秋庭さんと二人は無理だと思います。社長はそれに気が付いて、通達を出したんだと思います』