声が聞きたくて
『……ポスト、荒らされたり』
『視線、感じたり……』
『つけられてる感じがしたり……』
それだけ言うと
社長はバンっと机を叩いた
ビクッとして
膝の上に置いていた手は
衣類をギュッと握っていた
「大丈夫よ……大丈夫」
麻衣さんは私の背中を摩る
「どうして今まで言わないんだっ!いつからなんだ!警察には?言ったのか!?」
社長の怒りはごもっとも……
心配してくれて怒ってるんだ
『半年くらい……心配かけたく無かったから……警察は嫌だ、信用できない』
警察は信用できない……その言葉は
社長でも理解してくれた
あの病室で……
毎日のように警察が来て
話を聞かれて、鬱になりかけていた私を
社長と麻衣さんが間に入ってくれたのだから……