声が聞きたくて


『……ポスト、荒らされたり』
『視線、感じたり……』
『つけられてる感じがしたり……』


それだけ言うと
社長はバンっと机を叩いた


ビクッとして
膝の上に置いていた手は
衣類をギュッと握っていた


「大丈夫よ……大丈夫」


麻衣さんは私の背中を摩る


「どうして今まで言わないんだっ!いつからなんだ!警察には?言ったのか!?」


社長の怒りはごもっとも……
心配してくれて怒ってるんだ


『半年くらい……心配かけたく無かったから……警察は嫌だ、信用できない』



警察は信用できない……その言葉は
社長でも理解してくれた

あの病室で……
毎日のように警察が来て
話を聞かれて、鬱になりかけていた私を
社長と麻衣さんが間に入ってくれたのだから……
< 95 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop