いじめ役の君といじめられ役の私♡




事の発端はたしかあの日!



そう!三年生になったすぐの
昼休みの事!!



私と望世と逢莉、3人で
売店のスペシャルうさぎ弁当を
買って廊下を歩いていたら





『痛っ!!』



女の子が少し前で倒れた。




あらー、おドジちゃんね!



筆記用具散らばっちゃってるし…
助けないと!



そう思った私が女の子に近づこうとしたら






『ばーか。ぼーっとしてるからだよ』




歩行者が多くて気づかなかったけど
男が近くにいたみたい。


でも女の子の友達にも見えないその男は
女の子を嘲笑ってる。




まさか!あいつがわざと当たったの!?

許せない!!!!




世の中のクソ野郎は私が倒す!!



私はお弁当を望世に渡して
ズカズカと男に近づいた。



『ちょ、凛歩!?』

『あー、あいつやっちゃうね』



後ろから二人の声が聞こえるけど
私は一度決めたらやめない主義!



そのまま男の背後で立ち止まり





『ちょっと!あやまりなさいよ!!』



そう言い放った。



ふん!言ってやったぜ。





そしたら男が振り向いて




『あ?だれだよ、お前』




キラキラキラキラ〜ッッ

きゅんきゅんきゅんきゅん!!





なんだ!このイケメンさまさまは!



茶髪でピアス付けてて
ちょっとチャラいけど顔面まじタイプ!!



『あっはっはっはー!!
いや〜、3年6組の玉城 凛歩です♡』



これは自己紹介しておかなければ!!




女の子助けてる場合じゃない!!





『へぇ〜。俺と同じクラスじゃん。
ウケるわー』


『おほほほほっウケるね〜っ』




え!!同じクラス!?
こんなイケメンいましたか!!



『じゃ、私、行きますね〜♡』



君を落とす作戦を考えに♡





私はひらひらとその男に
手を振ったらそそくさと二人の元に帰った。



ハッピーバースデー♡♡




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