優等生と平凡な私
聖報学園の入学式
まさかの進路変更により、急遽受験対策を変える事になってしまったが、何とか受験勉強を終える事が出来た。

そしてついに4月、私は聖報学園の入学式を迎えた。

入学式の付き添いには、母が来てくれた。
祖母は急なお呼ばれが入り、来れなくなってしまった。

(まぁ、正直その方が有難いけど。)

それから入学式に参加する為、体育館に移動させられて、それから自分の席に着いた。

「見事に知らない子ばかりだな......私立の高校だし、お金持ちの子とか多いのかなー」

それから暫くして入学式が始まった。

「この良き日に、皆さんご入学本当におめでとうございます。
この日を迎えられたのは、皆さん自身の努力もさる事ながら、ご両親方の理解と協力があっての事です。その事をしっかりと感謝しましょう」

校長先生の話しはその後も色々と続いた。
話しは悪くなかったが、ちょっと長いなと思いながら那美子は聞いていた。


そして次の話しに変わった。

「では次に、新入生代表の挨拶になります。新入生代表古宮拓也(こみやたくや)君、前にお願いします」

すると1人の男の子が「はい」と言って立ち上がり、教壇に向かって行った。
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