ずっと一緒
ピーンポーン



「あー俺!」


「と葵でーす」


「今、開けるからちょっと待って」


ガチャッ



「二人とも今日はごめんな」


「話って何?」


「前に、二人が言っていたセーラー服の女の話覚えてるか?」


「あー。あの、しょうのことジッと見てた人でしょ?」


「それのことなんだけど、これ見て」


二人に茶色い封筒を差し出した。


「葵これって…」


「うん。これは酷い…」


二人とも絶句している。それはそうだろう。


「セーラー服の女の話が出た次の日にこれが届いていた。」


「あの日もこんな感じの紙が来てたよね。」


「これは、やばいぞ。警察に出したら?」


「警察に出しても証拠が不十分すぎる。しかも、これだけじゃああの女が犯人とも言い切れない。」


「でも、盗撮だよ!立派な犯罪じゃないか!」

葵が叫ぶように言う。

「これだけじゃないんだ。」


俺は美弥のことを最初から全て話した。
話し終えた後の二人の顔は唖然として声も出ないようだ。


「セーラー服の女ってなんだよ!俺に恨みがあんのか!俺だけじゃなくって美弥にまで手を出すなんて!くそっ!」


「おい。落ち着けって」


「俺は絶対許さねぇ!あのセーラー服の女を。」


「まぁ、俺らに話してくれてありがとう。大変だと思うけど俺らがついてるし!なぁ、葵。」


「うん!しょう一人じゃないから安心して。」


「ありがとう。俺も冷静に対応するわ。今は、悪いけど一人にしてくれない?」


「分かった。じゃあな。」


ガチャッ
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